シュロス ゾマーハウゼン
 現在、畑の世話、醸造を手掛けるのは、ソフトハットがトレードマークの11代目当主であるマーティン・シュタインマン氏。「休暇の時期になってもどこにも行かない。ブドウにもワインにも世話が必要だし、そして何よりここが好きなんだよ」という彼は、心からワイン造りを愛し、楽しんでいます。
醸造所が位置するゾマーハウゼン、その隣村のアイベルシュタット、ランダーザッカーにまたがるおよそ28ヘクタールの畑から、なんと60種類のワインを生み出すシュタインマン氏。全てにおいて一貫した高品質を保っているのには、非常に凝り性で世にも稀な氏の才能がうかがえます。
 畑は主に貝殻石灰質土壌。アイベルシュタットの畑には、ヴァイス・ブルグンダー、オーセロワ、シュペート・ブルグンダー、シャルドネなどのブルゴーニュ品種、ゾマーハウゼンの畑には主にシルヴァーナー、リースリング、ミュラー・トゥルガウが植えられています。
代表的な畑は、なんと言ってもゾマーハウゼン村のシュタインバッハ。ヴュルツブルクの銘醸畑シュタインに平行してマイン川に面し、同じく南向きのこの畑は最大80度もの傾斜を持つ非常に急勾配な斜面です。よってこれ以上ないくらい日光照射に恵まれ、対岸のヴィンターハウゼン村が雪で真っ白になっていても、この畑には雪の気配すらありません

20〜40cmと浅い表土の下には、2億2500万年前にさかのぼる貝殻石灰岩の層が横たわり、極力化学薬品・肥料を使わない自然に近いブドウ栽培により、深く根を伸ばしたブドウの樹はそのミネラルを十分に吸い上げます。
 1本の樹に6房しかブドウをならせず、収量を40hl/haまで抑えたこのシュタインバッハからのシルヴァーナー・グローセス・ゲヴェクスは、特筆すべきもの。非常に熟したブドウを使用するため、アルコール度数はなんと14.5%。今まで体験したことがないくらい緻密でパワフル、ステンレスタンクでの低温発酵によるフルーティーな香りの中には、ふわりと香るのはまるで完熟メロンのような吟醸香も!
 一方、同じシュタインバッハでも村はずれの南の畑の土壌は砂質が中心。ここにはミネラルは備わらないものの、フルーティーで力強い果実味が生まれるため、ミュラー・トゥルガウが植えられており、夏向きの爽やかでジューシーなワイン、『Sommher ゾマー』が生まれます


”Sommer(=夏)” と ”mmh(=「おいしい」を表す感嘆の声)” という言葉を引っ掛けた、シュタインマン氏のユーモア溢れるこのキュヴェには、ミュラー・トゥルガウの軽くジューシーな果実味が楽しめる、夏の渇きを潤すのにぴったりのワインだというメッセージが込められています。
また、見逃せないのは、城館の最も古い基礎部分、地下のセラーに眠るゼクト。1990年よりゼクト業者に委託せず、完全に自身の醸造所で生産を担っており、いわばドイツのレコルタン・マニュピュラン。澱下げにも機械を使用せず、全てを手作業で行います。
現行のヴィンテージでも、シュペート・ブルグンダーからのロゼが2002、アイス・ワインでドサージュするリースリングが1997、ドサージュなしのオーセロワが1999と、非常に熟成期間が長く、下手なシャンパーニュなど軽く凌駕する味わいにシュタインマン氏のこだわりとその奇才ぶりが感じられます。
特に、ヴァイス・ブルグンダーの亜種であるオーセロワからのエクストラ・ブリュットは、シュタインマン氏が「上質なスパークリングに最適」と惚れ込み、その味わいを活かすためドサージュをしなかったという入魂の作。

ヴィンテージ・シャンパーニュの規定をも超える6年間の瓶内熟成、非常に濃厚で滑らか、某ワイン雑誌編集長が「絶対買い!」の太鼓判を押す逸品です。 
                  


 その他、2005年初リリース、ムスカート・シルヴァーナー、リースリング、ムスカテラー、ゲヴュルツトラミネール、リースラーナー、ショイレーベと7種もの白ブドウをブレンドし、シュタインマン氏曰く、「千一夜物語でシェヘラザード姫が1001話の物語を語ったように、このキュヴェも1001のアロマと飲むほどに見出す喜びを持つ」という『シェヘラザード』など、氏のワインへの探究心はとどまることを知りません。
   
ブドウの鑑定業を営んでいた家系であるため、この地方では珍しい品種も含めて様々なブドウに親しみ、それらの特性を活かしたワイン造りを目指した結果、60種ものワインを手掛けるようになったシュタインマン氏。

それでもやはり、中心に据えられているのは、フランケンを代表する白ブドウである「シルヴァーナー」。淘汰されかけていたシルヴァーナーの古代品種であるブラウアー・シルヴァーナー、数百年前にボルドーより入植されたというムスカート・シルヴァーナー(=ソーヴィニヨン・ブラン)、そしてグリューナー・シルヴァーナー(=シルヴァーナーの正式名称)のシルヴァーナー・シリーズは、氏ご自慢の作品。


〜シュロス・ゾマーハウゼン醸造所〜
オーナー:
マーティン・シュタインマン
栽培責任者:
ヴァルター・ブローマイヤー
醸造責任者:
マーティン・シュタインマン
畑面積:
28ヘクタール
年間生産量:
140,000本
最上畑:
ゾマーホイザー・シュタインバッハ、ライフェンシュタイン
土壌:
貝殻石灰質
ブドウ品種:
シルヴァーナー30%、リースリング20%、ブルグンダー品種35%、その他15%
平均収穫量:
57 hl/ha
ベストヴィンテージ:
2003、2004、2005
受賞歴:
・『アイヒェルマン2006』
…シュタインバッハ シルヴァーナー シュペトレーゼ トロッケン グローセス・ゲヴェクス 2004: 年間最優秀シルヴァーナーに選出
・『Alles ueber Wein』…特選推奨蔵として金賞受賞
・『パーカーズ・ワインガイド』
…「フランケンでトップ3に入る造り手」と評価


 *一部『ゴーミヨ2008』より抜粋

1〜2件 (全2件)
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シュロス ゾマーハウゼン シュタインバッハ シルヴァナー グローセス ゲヴェクス 2006
35207
ドイツ シュロス ゾマーハウゼン シュタインバッハ シルヴァナー グローセス ゲヴェクス 2006 750ml
6,389円
(6,900円)
シュタインバッハは、最良質の畑として区別され、凝縮した完熟アロマ、マルメロやリンゴのリッチなミネラル香は、石灰質土壌の賜物です。エレガントで、赤ワインをも超越する力強さもあります。


シュロス ゾマーハウゼン シェヘラザード 2006
35206
ドイツ シュロス ゾマーハウゼン シェヘラザード 2006 750ml
11,111円
(12,000円)
千夜一夜物語のプリンセス(シェヘラザードとはアラビアンナイトの語り手の名前)のように、このワインには沢山の物語があります。伝統的なアロマ、リッチでエレガント、すべてにまとまったボディ、スパイシーフードやカレー、チリペッパーレモングラス、わさびも合います。
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