ボルドー2016年総評

  2016年は冬から春にかけて、極めて雨が多く且つ暖かな気候が続きました。芽吹きは例年より早く3月末〜4月初め。6月2日から11日にかけて順調に開花しました。
6月18日から気候が大きく変わり、7月、8月と非常に乾燥した夏を迎えます。8月中〜下旬は特に暑くなり、例年以上の暑さが続きました。
乾燥して暑い天候は9月12日まで続きます。6月23日〜9月13日までの降水量は例年の10分の1と極めて少なく、水不足によるストレスによりブドウの成熟を心配する声があがりました。
若い樹や砂質、砂利質に植えられたブドウの樹では、収穫量の減少が見られましたが、石灰質、粘土質の土壌は干ばつに上手く耐える事が出来ました。
9月13日と14日降った雨が畑をリフレッシュ。その後は収穫時期まで好天に恵まれ、且つ夜間は冷涼な気候のおかげで、ブドウはフレッシュさを保ちながらゆっくりと完璧に熟すことができました。

  

ボルドー左岸

  左岸では、メドック北部、特にサン・テステフ、ポイヤック、サン・ジュリアンは凝縮感に優れ、豊富なタンニンとフレッシュさを兼ね備えた非常に良い出来栄えです。
マルゴーも2015年同様の素晴らしい出来栄え、グラーブは品質にややばらつきがありますが、良好な出来栄えです。
どのアペラシオンもフレッシュ、リッチですがアルコール度数は高過ぎることなく、高いレベルのポリフェノール、タンニンと共に良好なバランスを保っています。


  

ボルドー右岸

  右岸では、粘土質土壌のポムロールは非常に凝縮感、深みがあり、充分なストラクチャーを備えています。
サンテミリオンも非常に良好だが、石灰質の「コート」側のシャトーは優れているものの、砂利質の「グラーヴ」側のシャトーの中にはブドウが熟し過ぎ、フレッシュさやバランスを欠いたりと、少し品質にバラツキがあるようです。



2016年の赤は偉大と称された2015年ヴィンテージに比べ、より凝縮感があり、タンニンも豊富ですが、アルコール度数は少し低く、且つフレッシュでエレガント、バランスの取れているヴィンテージです。
2005年や2010年に例えられることがありますが、クラシカルと言う点においては、2005年が近いかもしれません。
白は夏の好天により酸が早く減少し、やや酸味に欠ける所もありますが、果実の凝縮感とフレッシュさのバランスが取れているシャトーは良好な出来栄えです。

ジェームス・サックリングは2016年を、それぞれ第二次世界大戦後で最も成功したヴィンテージの1つと称される、1990年や1986年に例えています。
赤、白共に傑出したヴィンテージであり、若いうちより既に美しい果実、明るい酸、強いタンニンを備え、躍動的でエネルギーのある早くから美味しく飲む事が出来、又、時間を掛けて偉大さを発揮するワインであると。
「レフトバンク・イヤー(左岸の年)」とも評していますが、右岸のワインも「なかなかだよ!」とも。

2015年に引き続き、長期熟成を待ちたい方にも、早くから楽しみた方にも多くの喜びを与えてくれる、クラシカルで真に偉大な2016年ヴィンテージ。
テイスティングを通して、プリムールワインのご購入にお役立てください。

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